暗黒宮を脱出しようとする冥闘士たちは、春麗のために呪術の影響が無い場所を選んで移動する。 天秤座の黄金聖闘士が捕らえられていた暗黒宮から一つしたの建物は、特に異常もなく通り抜ける事が出来た。 ただ、妙な気配は常に感じていたので、本当に異常がなかったのかは闘士たちには分からない。 そして二番目の暗黒宮に彼らが入ろうとした途端、遥か後方にそびえている神殿が光ったのである。 シオンたち聖闘士は思わず振り返る。 しかし、神殿で起こっている事は星矢たちに任せるしかない。 それに今から入ろうとする暗黒宮は、先程よりも異様な気配が濃厚だった。 それはまるで巨人が潜んでいるかのような緊張に満ちていたのである。 |
ゴーレムの冥闘士ロックは、自分が抱えて運んで居る少女を複雑な思いで見た。 ロックは自分の傍に黄金の光が立っている事に気がつく。 |
黒の神殿では、二つの巨大な力を持つ小宇宙がぶつかり合う。 |