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光と共に 2

「もうすぐ、最初の試練が終わる」
ジャガーはエリスの言葉に頷いた。
「ここで一区切りになるから後はお前たちが好きなようにやれ」
「判りました」
「あまり、がっかりさせるなよ」
小声でそう会話した後、エリスはソレントの元に近づいた。
「セイレーン。今回は迷惑をかけたな」
ワガママだと思っていた女神の言葉に、ソレントは驚いた。
「いえ、最初は驚きましたが、今は貴女の英断に感謝します」
「シードラゴンと再び会う事になってもか?」
ソレントは苦笑いをした。
「今は正直言って葛藤があります。もしかすると彼ではないシードラゴンが出てくるんじゃないかと、そんなことも考えてしまいます」
争いの女神は即答する。
「それはない」
「えっ?」
「今回のシードラゴンは面白い星を持っている。本当に奇跡のような存在だ。
この男に関わると、面白いものが見れるかもしれないぞ」
ソレントはシードラゴンの鱗衣を見た後、エリスの方を厳しい眼差しで見つめた。
「貴女は何を企んでいるのですか?」
「争いの女神にそれを問うか? だが、今回は迷惑をかけたのだから、後で贈り物をしよう」
エリスはそう言うとエウリュディケーとパンドラの方へ歩いていった。