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海よりも深い青
その8 |
それは女神アテナの親友である女神パラスが、海皇に内緒で鱗衣であるシードラゴンを見せに来た事だった。
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結局、その日は女神パラスに抱かれて、シードラゴンの鱗衣は海へと戻った。 ほっとする反面、あの鱗衣だけは弟に見向きもせずに自分だけを見ていた事が嬉しかった。 自分は死すべき定めの人間だ。 あの鱗衣はそれでも良いと言うのだろうか? だが、あの鱗衣がここへ来る事は二度とないだろう。 向こうは海世界を守護する闘士に与えられる存在なのだから。 |
ところがシードラゴンの鱗衣は、再びやって来た。
今度は美しい海の女神と共に……。 ありのままで良い。 そんな貴方が一番好きだと、女神と鱗衣は自分に言ってくれた。 |