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そのままの君でいて
〜春麗18歳〜 その14 |
翌朝、春麗は朝の光で目を覚ました。
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「紫龍、ごめんなさい!」 春麗は冷静に回想して、恥ずかしさのあまり火が出たかのように赤くなってしまう。 「大丈夫?どこか痛い所無い??」 下から覗き込まれるように見つめられて、彼としては目のやり場に困る。 春麗の着ている服は自分のもので大きい為、胸元が見えてしまうのである。 「お、俺は大丈夫だから!」 どうして良いのか判らず、紫龍は急いで部屋を出てしまう。 |
「まっ、そんなもんですよね」
居間でゆっくりと茶を飲んでいる二人の黄金聖闘士。 「あれはよくも悪くも純情じゃからなぁ」 小さな家の中での出来事ゆえに、だいたいの事は彼らにバレバレである。 「今回はわしらに内緒で春麗の様子を見に行ったというだけでも、少しは成長しているんじゃろう」 そこへ紫龍が嬉しそうな表情でやってきた。 「老師、ムウ。春麗が起きました!」 そんな事とっくに判っているのだが、二人は改めて嬉しそうに笑った。 |