○ 玄武
闇の力に対して、何かしらの抵抗手段を持っているであろう女性がいる。
アンドロメダ瞬からそれを聞いたとき、玄武はこれで【隕石】の調査が出来ると思った。
あれはアプスが倒された今でも、落下地点周辺に闇の力を拡散し続けている。
その為いつか光牙がそこへ行きたいと願っても、魔傷をその身に受けた女神アテナや蛇使い座の白銀聖闘士シャイナは連れて行くことが出来ない。
何かの拍子に魔傷の再発や身体に負荷がかかる可能性があるからだ。
そして何の手だても講じずに、あの場所へ行くことは出来ない。
「では、俺がエデンと一緒に雷の遺跡へ行こう」
少なくとも闇には多少なりとも抵抗がある。
玄武としては最良の提案をしたと思った。
しかし、アンドロメダ瞬の目つきが氷のように冷やかだった。
怒っているようにも見える。
そしてそんな彼の横では、サジタリアスの星矢が玄武に対して「それはダメだ」というジェスチャーをしていた。
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