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闇の遺跡で玄武は静かに時を待つ。 目の前には幾つか階段のようなものが現れたが、何かが違うと囁く。 (これもまた試練ということか……) 玄武は静かに目を閉じる。 古き女神メデューサが己を赦すというのなら、意識が何処にあっても、外へ出るための階段を出してくれるだろう。 それまでは石のようになって、揺るぎない想いを示し続ければいい。 不意に五老峰の大滝の前に座していた老師を思い出す。 「今度は根気のない真似はいたしません」 彼は薄く笑った。 |
空に暗雲が立ち込める。 |