とにかくこの後、零くんとレオくんとゴンザさんに合流できた。
ゴンザさん、すごく感激していて屋敷に到着するまで、ずっと泣きっぱなしだった。
そしてこの夜、もう一つの忘れられない出来事があった。
ほとんど押しかけ的だったけど……。
もしかして鋼牙が明日の朝にはいなくなってしまうんじゃないかって、不安になってしまったから。
でも、鋼牙は嫌がらずに私を受け入れてくれた。
黙っていなくならないでね。
絶対に私のところへ帰って来てね。
鋼牙、大好き。
そう言いながら何度もキスをした。
これは約束のキスなんだから。
でも、私が優位でいられたのはここまで。
あとは……、その……。
翌朝、ゴンザさんは気を利かせてくれたけど、零くんとレオくんが屋敷に来るなんて〜。
そりゃぁ、ギャノンとの闘いの後の警戒時に鋼牙の部屋へ行った私が悪いのかもしれない。
鋼牙は涼しい顔をして部屋にいろって言うけど、私が現れなかったら二人とも変に思うよ!
でも、恥ずかしくて会えない!!!
そんなこんなで唸っていると、鋼牙が寝室に戻ってきて元老院へ行くと言った。
そして今夜、大事な話があるっていつものように難しい顔をして私に言う。
何か、イヤな予感がする。
この予感は、鋼牙とレオくんのお兄さんとかいう人の一騎討ちによって証明されてしまった。
〜了〜
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