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“休息”の裏側
>「……あの、私なら一人でも……」
エスメラルダの言わんとする事は、即全員に却下された。
何故、却下されたのか!

貴鬼「エスメラルダさんは、絶対に一人で出歩いちゃ駄目だよ!」
彼の剣幕に、その場に居た他の三人は首を傾げる。
一輝「何かあったのか?」
するとエスメラルダは少し恥ずかしそうに下を向いた。
エスメラルダ「ちょっと、失敗しちゃったの……」
一輝「失敗?」
貴鬼「森の中に一人で入って行っちゃうんだよ」
見る物が全て新鮮で楽しいのはいいとして、その影に潜む危険に対して無防備だったという。
エスメラルダ「春麗さんから、森の奥には獰猛な獣がいる事があるって後から聞かされて……」
デスクィーン島はそもそも森も生き物も無い環境だったので、彼女にはピンとこなかったらしい。
ミュー「フェニックスは、絶対にこの娘から目を離すな!」
彼の言葉に、瞬も頷く。
獰猛な動物は居ないとは思われるが、とにかくハインシュタインの森は広大だった。
迷子になられたら、それだけで精神的な苦痛を強いられる。
一輝は彼女の方を見ると、その手を握った。

こんな流れで、ピクニック場面になったと思われます。