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動き出した時間 より(掲示板より再録) 再会したその日の晩の事。 アイオリアは目の前にいる自分の兄を、飽きる事無く見ていた。 ロス「何をじろじろ見ているんだ」 リア「あっ……。ゴメン……」 幼い頃に離れ離れになった肉親が、今目の前にいるのである。 アイオリアは感激のあまり、自分の兄から目が離せなかったのである。 視線を逸らしたら、もうそこにはいない様な気がして……。 ロス「アイオリア。お前には色々と迷惑をかけたな……」 リア「!」 ロス「詳しい事情は、これから折りを見て話す」 リア「兄さん……」 ロス「そして、お前が女神にライトニングボルトを使おうとした事の説教も、しなければならない」 リア「!!!」 ロス「覚悟しておけ」 さわやかに笑う兄を見て、アイオリアはそれ以上何も言えなかった。 この兄は温厚な性格なのだが、間違いを正す為なら誰でも容赦しない性格なのだ。 明日から、きっとこっぴどく鍛えられる事だろう。 アイオリアは、小さい頃の記憶が蘇った。 でも、何処か懐かしくて嬉しくて……。 穏やかな日々が、また始まってくれる様な気がした。 これは女神アテナがデスクィーン島へ行く前日の話。 リア「兄さんは手加減をしない人だ!」 女神に拳を向けた経緯は、兄としては許せないのでしょうね。 例え自分の説明不足が発端だとしても……。 弟である彼は絶対に逆らえませんよねぇ。(溜息) ある意味、お兄ちゃん大好きな弟クンですから☆ |
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